「どうして私だけこんなに揺れるの?」PMS/PMDDとホルモン・脳・日々のコンディション
更新日:10月19日
「生理前はいつもツライ」
わかっているのに、イライラを止められない。
急に不安になったり、涙が出たり。
身体も重くていつも通りに過ごすのが難しい。
そして生理が始まると、ふっと軽くなる。
「じゃあやっぱり気のせい?」
「ホルモンのせいでしょ?」
「私が我慢できないだけ?」
そんなふうに考えて、毎月の不調をひとりでやり過ごしていませんか?
PMS・PMDDには、月経周期に伴う体の変化が関わっています。
でも、ホルモンだけですべてを説明できるわけではありません。こころと身体に起きている変化を、少しずつ見ていきましょう。
PMS・PMDDを簡単におさらい
PMSは、生理前に心や体の不調があらわれ、生理が始まると軽くなったり、落ち着いたりする状態です。PMDDは、気分の落ち込みやイライラなどの心の症状が特に強く、日常生活に大きく影響する状態を指します。
症状の種類や詳しい説明は、こちらの記事でご紹介しています。
月経周期の中で、女性ホルモンは変化します
女性ホルモンには、主にエストロゲンとプロゲステロンがあります。
どちらも月経周期に合わせて変化しながら、体の働きを支えています。
生理が終わったあとから排卵に向けては、エストロゲンが増え、子宮内膜を厚くしていく働きがあります。
排卵後にはプロゲステロンが増え、妊娠に備えて子宮内膜を保つ働きをします。
妊娠が成立しなかった場合は、これらのホルモンが低下し、子宮内膜がはがれて生理が始まります。
こうした変化は、身体にとって、月経周期や妊娠に備えるために必要な働きをしています。
ただ、その変化をどのように感じるかは人によって異なります。
生理前の不調があっても、必ずしも「ホルモンの値に異常がある」ということではありません。

プロゲステロンの変化と、生理前の体調
排卵後に増えるプロゲステロンは、妊娠に備えて子宮内膜を保つ働きがあります。
この時期に、眠気やだるさ、気分の揺れ、むくみやお腹の張り、食欲の変化などを感じる方もいます。
こうした症状は、生理前のホルモン変化と重なることがあります。
ただ、プロゲステロンだけが症状を起こしているとは限りません。
月経周期に伴う変化や、脳や体の反応、睡眠やストレスなど、複数の要素が関係すると考えられています。PMSには、むくみや眠気、気分の落ち込みなどさまざまな症状が報告されています。
脳内物質の働きも研究されています
セロトニンは、脳の中で情報を伝える物質の一つです。
気分や不安、食欲などに関わっています。
PMS・PMDDでは、月経周期に伴うホルモンの変化と、セロトニンなどの脳内物質の働きとの関係も研究されています。
また、プロゲステロンが変化してできる物質の一つに、脳の「興奮を落ち着かせる仕組み」に関わる物質があります。
PMDDについては、こうした物質を含む周期的な変化に対する脳の反応の違いも研究されています。
ただし、まだ分かっていないことも残されていて、この仕組みだけで全ての方の症状を説明できるわけではありません。PMS・PMDDの症状のあらわれ方には個人差があります。
ただし、「生理前はセロトニンが足りなくなるから」と一つの理由だけで説明できるわけではありません。
ホルモンの変化に対する脳や体の反応など、複数の要素が関わると考えられています。
ホルモンの変化だけでなく、日々のコンディションも重なります
睡眠不足が続いているとき、仕事や家事で余裕がないとき、悩みを抱えているとき。そんな時期に生理前を迎え、いつもよりつらく感じることがあります。
ストレスがPMSの症状に影響する場合もあります。
一方で、ストレスだけがPMSを起こすわけではありませんし、誰にでも同じ影響が出るわけではありません。
睡眠や食事、疲れの具合など、日々のコンディションも含めて見ていくことが大切です。

30代の方からうかがう、周りの変化と自分のこれから
当サロンでは、30代の方からPMSや生理前の不調についてご相談をいただくことがあります。仕事や家庭のこと、妊娠や妊活について考える時期と重なる方もいらっしゃいます。
友人や同僚の結婚、転職、キャリアアップ、妊娠など、周りの変化を身近に感じて、「自分はどうしたいのだろう」と考え込んでしまう。
比べたくなくても焦りや迷いが重なってしまう。そんなお話を伺うこともあります。
こうした気持ちの負担や睡眠不足などが、生理前を過ごしにくく感じる時期に重なることはあります。
これは当サロンでうかがう相談の一例で、30代の方すべてに当てはまるものではありません。また、周囲との比較がPMSの直接の原因という意味でもありません。
東洋医学では、氣・血・水の状態から身体を見つめます
東洋医学では、こころと身体を分けず、氣(き)・血(けつ)・水(すい)の巡りや不足などの視点から体調を見立てます。
たとえば、氣の巡りが滞りやすい傾向として、イライラや張りを感じる方がいる。
血が不足しやすい傾向として、疲れやすさや不安感が気になる方がいる。
そうした捉え方をすることがあります。
これは東洋医学の考え方に基づくケアの目安で、医学的な診断に代わるものではありません。
複数の傾向が重なったり、時期によって変化したりすることもあります。
自分の症状をひとつのタイプに当てはめて決めつけるのではなく、「今の自分にはどんな傾向があるかな」と体調を振り返る参考にしてみてください。
自分の変化を知ることから始めてみませんか?
気づいたときに、生理が始まった日や、気になった症状、いつ頃ラクになったかをメモしてみましょう。
細かく記録できなくても大丈夫です。
続けられる範囲で振り返ることが、自分の傾向を知る助けになります。
症状が強い場合や、仕事・家族との関係など日常生活に影響している場合は、婦人科などの医療機関に相談してください。
PMDDのようにこころの症状が強い場合も、ひとりで抱えず相談できます。
Pranaでご相談いただけること
Pranaでは、今気になっている症状や普段の過ごし方を伺い、ご希望や状態に応じて鍼灸やアロマセラピーなどをご案内しています。
施術はPMS・PMDDの診断や治療に代わるものではありません。
ホルモンや自律神経を調整するとお約束するものでもありません。医療機関に通院中の方は、治療を続けながらサロンでのケアについてご相談いただけます。
「毎月の変化を誰かに話したい」「自分の体の傾向を知りたい」という方も、今感じていることをお聞かせください。
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参考資料




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