倦怠感・疲労
01.具体的な施術方法とアロマ
02.施術を受けるタイミング
03.倦怠感・疲労とは
04.倦怠感・疲労はなぜ起こる?
04-1.東洋医学的考え
04-2.現代医学的考え
01.具体的な施術方法とアロマ
カウンセリングは、生活習慣(起床・就寝・食事時間などの生活リズム・食習慣・運動習慣など)、倦怠感を強く感じる時やその時の状況、お仕事の状況のほか、月経周期や経血量・色・おりものの状態、便通変化や食欲変化などもお伺いします。
お着替え後、動きのチェックや足元の温度差、浮腫み具合、お腹に触れて行う腹診や脈の状態を診る脈診を行います。
鍼灸治療は、原因によりツボや経絡を選定し、背部・頭部の施術が多いのが特徴です。
アロマセラピーは、原因に合わせて調香を行います。
施術は、疲労部位を中心にリンパドレナージュと筋緊張緩和ケアで血液・リンパ液の促進を行い、関連する経絡への経絡トリートメント、ツボ押しなどを行うのが特徴です。
主な目的は、
自律神経系調整は必須で
全身の血流Up
筋緊張の緩和
脳リラックス
ホルモン分泌促進やバランスを調整
氣血水の循環促進と機能調整
鍼灸の経験や部位により、使用するハリの太さやお灸の熱さレベルは適したものを使用します。
また、鍼は刺すだけでなく、鍼先だけを皮膚に軽くちょんちょんと当てる散鍼や
先の丸くなったてい鍼でのツボ押しや皮膚を擦る擦鍼、
コロコロと皮膚上を転がすローラー鍼などを刺さない鍼を使用することもあります。
鍼灸初心者の方も安心してお受けいただけます。
参考)倦怠感・疲労ケア経穴(ツボ):大門・脾兪・肝兪・太衝・腎兪・関元・陽陵泉・足三里など
倦怠感・疲労おススメのAroma精油:ペパーミント・ユーカリラジアタ・イランイラン・ラベンダー・スィートオレンジなど
02.施術を受けるタイミング
いつでもお受けいただけます。
施術後に疲れを感じやすい方や心配な方は、休日の前や休日の午前中がおススメです。
疲労感は、「寝れば治る」とか「休めば治る」「スタミナ食を食べれば治る」と思いがちですが、溜まった疲労は抜けにくく他の機能にじわじわと影響を与えがちです。早めの対処をお願い致します。
*月経(生理)中、五行体質別ハーバルスチームは衛生管理のためお受けいただくことは出来ません。
03.倦怠感・疲労とは?
倦怠感とは、身体が重く、普段通りの生活が送りづらくなる状態のこと。
倦怠感の原因はさまざまですが、
・生活習慣の乱れ(栄養の偏り)
・精神的なストレス
・肉体的な疲労(運動や労働など)
・睡眠不足
・ホルモンバランスの変化
・病気の影響
などが考えられます。
倦怠感の症状としては、次のようなものがあります。
・身体が重くて力がはいらない
・集中できない
・ なにもする気がしない
・睡眠トラブル
・食欲不振
・めまい
・肩こり、腰痛
などです。
Malaise - fatigue
04-1.倦怠感・疲労はなぜ起こる?
東洋医学的考え
東洋医学で倦怠感・疲労は
①気虚:気の不足
②気滞:気の停滞
③血虚:血の不足
④血瘀:血の停滞
⑤水滞:水分代謝・水の量的・分布異常
によると考えられています。
①気虚
氣(エネルギー)不足の状態。
倦怠感や疲労感以外に、息切れしやすい、冷え、食後や日中の眠気、声が小さい、喋りたくない、朝起きたくない、浮腫みやすい、胃腸トラブル(食欲不振、胃もたれ少食、軟便・下痢気味)、免疫力低下(風邪などにかかりやすい)などの症状があります。
気虚の原因は、「飲食不足・大病・長患い・過労・臓腑(特に脾)の機能低下」などです。
肝の機能不調により、流れが阻害され、氣の流れが滞る状態。倦怠感や疲労を感じる以外に、イライラや思い悩み、不安感など情緒が不安定になるほか、エネルギーも滞り、冷えを感じやすくなったり、息切れ、突発的な動機、喉の詰まり感などの症状が現れやすくなります。また、胃の調子が悪くなることも特徴です。
氣滞の原因は「ストレス過多・長期のストレス・運動不足・環境の変化」などです。
③血虚
血が不足し、臓腑の滋養作用が落ちている状態。倦怠感・疲労の他に、忘れっぽい、めまい・動悸・息切れ・こむらがえり・眼精疲労(目の下のぴくぴく)・爪の変形、乾燥肌や便秘気味、女性では、PMSや生理不順、生理痛・経血の色が薄い・経血量が少ない、不妊などの症状が現れやすくなります。
血虚の原因は、「飲食物の摂取不足・脾の機能低下・過労・外傷・手術・出産・月経」などです。
④血瘀
血の滞りにより流れを阻害している状態。
血瘀の場合、氣虚の場合も多く、血液の流れが悪くなるため、体がだるく元気がでないことが多いです。
肩こりや頭痛も多く、末端冷え症も起こりやすくなります。
また、加齢によっても瘀血が起こりやすく、冷えや寒がり、むくみ、夜間多尿などの症状が現れることもあります。
血瘀の原因は「ストレス・冷え・運動不足・飲食物の摂取不足・脾の機能低下・過労・外傷・手術・出産・月経」などです。
⑤水滞
余分な水が多いもしくは水の流れが滞り、全身に巡らない状態。
身体の水の巡りが悪くなり、身体のあちこちに余分な水や老廃物が留まりやすくなり、体が重だるく動きにくくなったり、消化力の弱まりから疲れやすくなったりします。
むくみや頭重感、めまい、天気に左右されやすい、お腹の辺りの重量感や夜間頻尿などの症状があります。
水滞の原因は、「水分の摂り過ぎ(一度に飲む量が多すぎる)・塩分、脂っこい、甘い食事が多い・胃腸不調・運動不足」などです。
04-2.現代医学的考え
現代医学では、
・睡眠不足
・不規則な生活
・精神的なストレスの蓄積:うつ病、不安障害
・栄養不足()
・加齢による代謝の低下
・体内時計の乱れ
・疾患の影響
・ 感染症などの急性疾患
・睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害
などが原因としてあげられます