鍼灸治療
01.鍼灸治療とは
鍼灸治療は、中国古代医学を源に発展した療法の1つです。
症状などを「証(しょう)」と言い、その症状(証)の根本を見極めてから行う療法です。
「証」の根本を見極める際に取り入れる考えが主に3つあります。
①五行説により自然界同様ヒトのカラダを5つに分類した「五臓:肝・心・脾・肺・腎」
②ヒトの体内の生理物質のことを「氣・血・水」
③機能の強弱や量を現す「虚・実」
です。
更に、「性別」や「月経周期」「鍼・灸」
など様々な要素が加わります。
そのため、症状が同じでも治療法が異なるのです。
鍼灸の源、東洋医学には、
人は大自然(大宇宙)の恩恵によって生きているのであり、
寄り添って生きていくことが大切だという考え方「天人合一思想」
や
心(精神)と身体は切り離すことのできないひとつのものという思想「心身一如」
があります。
これらの思想が治療法の根本となるため、
鍼灸治療は「全身を診る」治療
と言われています。
「五臓」×「氣・血・水」×「虚・実」×「男性・女性」×「鍼・灸」×大自然(大宇宙)×・・・
複雑な方法ですが、大自然(大宇宙)を見方にした鍼灸治療のチカラです。
02.鍼灸療法時のカウンセリング
〈カウンセリングでおうかがいすること〉
・症状の経緯(いつから・何をしていてなど)と状況(悪化する時や和らぐ時など)
・痛みの種類(ズキーン、ズキズキ・シクシク・押さえつけられる・違和感など)
・お仕事状況(テレワーク・立ち仕事・スポーツ系・シフト制など)
・睡眠(入眠時間・起床時間・質)
・便通
・食欲の有無や食の好み
・生活習慣(食生活を含む生活リズム)
・既往歴
・通院状況
・服用中の薬やサプリなど
女性の場合は
・月経周期と月経期間
・おりもの、経血の量や色
・出産経験
などをお伺いします。
お悩み症状を東洋医学的に捉える方法としてお腹に触れて行う腹診や脈の状態を診る脈診なども行います。
〈痛みやコリがある場合〉
・徒手検査:動きと痛みの関係から原因が神経性(中枢神経・末端神経)や筋肉性かを見極める検査
痛みを誘発することがありますので予めご了承ください。検査が悪化の原因になるような症状の場合は行いません。徒手検査の結果により、お悩み症状が鍼灸療法の適応の可否をお伝えします。
03.鍼灸治療で使用する鍼と灸
今までの鍼灸治療の経験の有無により
鍼:太さや長さは使い分け、刺鍼部位を選定。
場合により、鍼先だけを皮膚に軽くちょんちょんと当てる散鍼や
先の丸くなったてい鍼でのツボ押しや皮膚を擦る擦鍼、
コロコロと皮膚上を転がすローラー鍼などを刺さない鍼を使用することもあります。
灸:熱さレベル別で適したものを使用
鍼灸初心者の方も安心してお受けいただけます。
04.価格・治療の流れ
50分 6,600円
初回 or 前回より3ヶ月以上経過の時は
カウンセリングの所要時間 +15分
カウンセリング・徒手検査 +1,650円
〈 流れ 〉
カウンセリング(問診)
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お着替え
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徒手検査や動きのチェック
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腹診
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鍼灸治療
↓
お着替え
↓
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