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​01.具体的な施術方法とアロマ

カウンセリングでは、生活リズム(習慣)を中心にお伺いします。その他に食生活・睡眠・便通、運動習慣、などについてもお伺いします。

その後、徒手検査を行い、鍼灸の適応の可否を確認します。

お着替え後、お腹に触れて行う腹診や脈の状態を診る脈診、姿勢のチェック行います。

​スポーツによる腰痛の場合は、競技特有の動きがありますので、時間により調整なども行います。

腰痛施術は

全身調整ストレッチは必須で行います。

鍼灸治療は、原因によりツボや経絡を選定し、背部や下半身・臀部への施術で鍼灸が多いのが特徴です。

アロマセラピーは、原因に合わせて調香を行いますが、筋疲労や疲労排出のため血液・リンパ液の排出が得意なアロマが多くなります。

施術は、背部~下半身(特に臀部・腹部)・足底への筋膜リリースやアスリートにも行う筋疲労緩和のスポールアロマケアと老廃物排出促進のリンパドレナージュ関連する経絡への経絡トリートメント、ツボ押しなどを行うのが特徴です。

主な目的は、

筋緊張緩和

筋疲労除去のための血液・リンパ液促進

筋バランス調整

氣血水の循環促進と機能調整

鍼灸の経験や部位により、使用するハリの太さやお灸の熱さレベルは適したものを使用します。

また、鍼は刺すだけでなく、鍼先だけを皮膚に軽くちょんちょんと当てる散鍼

先の丸くなったてい鍼でのツボ押しや皮膚を擦る擦鍼

コロコロと皮膚上を転がすローラー鍼などを刺さない鍼を使用することもあります。

​鍼灸初心者の方も安心してお受けいただけます。

参考)

腰痛おススメ経穴(ツボ):腎兪・志室・大腸兪・太衝など

腰痛おススメのAroma精油:ラベンダー・スィートオレンジ・ユーカリラジアタ・レモングラス・ラバンディン・ブラックペッパー・シラカバなど

​02.施術を受けるタイミング

内臓疾患の恐れがない、レントゲンやMRIの結果も問題ない、そんな時は、すぐに施術を始めることをおススメします。

腰痛の原因は日常生活に隠れていることから「日ごろのケア・予防」につきるからです。

​03.腰痛とは

国民病とも言われる「腰痛」は、腰部に痛みを感じる症状のことです。

日常生活で自覚している症状、男性では1位、女性では2位となっているほどです。

ヒトは進化して、直立二足歩行をするようになり、垂直方向のチカラだ強くかかる様になりました。中でも、腰部には大きな力がかかるため、人間特有の症状と言えます垂直方向の力を分散するためにヒトの背骨は緩やかなS字カーブを描いています。また、背骨1つ1つは、積み木の様になっており、その間を椎間板と言われるクッションや周りの筋肉で支えることで、二足歩行の姿勢をサポートしています。

姿勢を保つメカニズムに疲労や無理が生じることで腰痛を発生すると言われています。​​

腰痛は、原因の箇所により様々な種類のほか、下肢へのしびれ感や倦怠感、痛みなどを生じることがあるので、単純に「腰が痛い」だけでなく、その他の症状のサインを確認しておきましょう。

頸椎イラスト
ぎっくり腰

​04-1.腰痛の原因 : 東洋医学的考え

東洋医学では、腰痛は「痺症」「労損」「挫傷」「傷筋」などと表現されます。

腰痛は、急性と慢性の2つに大きく分けて考えます。

外的からの影響(寒さや湿気、打撲や捻挫)による急性腰痛と腰部の重ダルさや倦怠感などの慢性腰痛です。

加齢や疲労も腰痛と密接な関係があるので、腰と関りのある臓「腎」「肝」「脾」へのアプローチを行います。

①氣血阻滞

氣血が流れ不良により筋肉へ届かず、起こる腰痛。現代で言うと捻挫や打撲のような急性の腰痛のように刺すような痛みです。揉まれるのは好まない感覚になる場合が多いです。

②寒湿

寒さや冷えによって起こる腰痛。重だるさや重い痛みを感じ、温めると軽減します。

③腎虚

加齢や長期にわたる疲労により起こりやすい腰痛。先天の精を貯蔵する「腎」は年齢と共に精(エネルギー)が減少するため機能が弱ります。そのため、腰の重だるさや倦怠感、腰以外の足のだるさも感じます。揉まれると気持ち良いと感じます。​

04-2腰痛の原因 : 現代医学的考え

腰痛は原因も様々かつ、複数の要因が絡んでいることがあります。

多くの原因は不明ですが15%程度は原因を特定できる「特異的腰痛」と言われます。

85%は、神経症状(しびれやまひなど)や思い基礎疾患がなく、エックス線やMRIなどの検査をしても異常がない「非特異的腰痛」で、俗に言う「腰痛症」と呼ばれています。

《 非特異的腰痛の原因 》

・長時間の同姿勢(PC作業や車の運転)

・悪い姿勢

・運動不足

・ストレス

・喫煙

・月経

・妊娠

・冷え

《 特異的腰痛の原因 》

・重い荷物を持つ、無理な姿勢を繰り返す

・椎間板ヘルニア

・腰部脊柱管狭窄症

・骨粗しょう症

・外傷(腰椎骨折や脱臼)

・腫瘍(脊椎腫瘍など)

・激しい運動後

・脊椎感染症(化膿性脊椎炎、脊椎カリエスなど)

・婦人科系疾患(子宮内膜症など)

・泌尿器系疾患(尿路結石や膀胱炎など)

・消化器系疾患(胆のうや十二指腸などの炎症)

・変形性股関節症

などです。

表面的な腰痛もココロとカラダのサインの1つです。

恐れることはありませんが、大きな病気が隠れていることも知識の一つとして覚えておくと良いかもしれません。

​日常生活と腰痛症状の関係、腰痛以外の症状の有無に注意しましょう。

✓発熱がある

✓しびれ、足にチカラが入らない

✓悪化する

✓急激な体重減少

✓痛み、コリの変化

​✓尿漏れ

などです。

不安な場合は、症状・日常生活などを詳しくお話しください。そのための事前カウンセリングや徒手検査です。

症状に対し鍼灸適応か不適応かを判断するために行ない、不適応な場合は、施術をお受けいただけない場合がある事、ご了承ください。

PC作業で猫背の女性

​05.筋・筋膜性腰痛

ぎっくり腰の原因の1つ。

脊柱脇のほか腹部の外側、腰の上部に起こりやすい腰痛です。

 

【原因】

①急性:強い筋力が作用した時やゴルフなど身体の捻転時で筋力のバランスが崩れた時に起こりやすく、最初は痛みが少なく、時間の経過とともに痛みが強くなるのが特徴です。熱感などを感じることもあります。

②慢性:背筋のオーバーワークで起こります。

​06.椎間関節性腰痛

ぎっくり腰の半数の腰痛。

椎間関節部に原因があり、後屈や回旋により痛みが出ます。

腰の下部に痛みは感じやすい腰痛です。

【原因】

①急性:重いものを持ち上げた時や姿勢の変換により起こります。

②慢性:加齢(中高年以上)により椎間関節部位に変性が起こり、慢性的に痛みを生じます。

​07.姿勢性腰痛

日常の不良姿勢によって起こる腰痛。

徐々に痛みが起こり慢性化するが、痛みは激しくなく広範囲に起こるのが特徴。

軽い運動時や脊柱の動きで痛みも感じます。

時間の経過とともに腰が大きく前弯します。

【原因】

妊娠期

肥満気味の方

ヒールの高い靴 など

​08.ぎっくり腰

「魔女の一撃」とも言われるぎっくり腰。

ふとした動きで腰部に激痛が走り、動くことが一時的に困難になる腰痛です。

ぎっくり腰とは、急性腰痛の事で2種類に大別され、脊柱に異常のなく筋肉の炎症によるぎっくり腰と、腸のねじれや硬直化によるぎっくり腰があります。

(腸の疾患ではなく、機能低下で動きが悪くなった時などです)

【原因】

腰部の疲労蓄積

腹筋と背筋の衰えおよびアンバランス

腸の機能低下

*筋・筋膜性腰痛、椎間関節腰痛の原因もご参考に

​09.しびれなどを伴う腰痛

鍼灸適応症状ですが、構造の変性によるため、鍼灸治療で構造を治すことは出来ませんが、構造変化による腰部の筋肉の負荷やバランスを取るための他部位の負荷を軽減することは可能です。

しびれ症状があるため不安に思われる代表的な腰痛を紹介します。

変性の状態によっては、手術を必要とする場合もありますので、専門の医療機関にてレントゲンやMRIをお受けになる事も推奨します。

①脊柱すべり症

脊柱は、骨が積み木の様に積み重なっています。

その骨の1つが、前にずれてしまう事で起こります。

原因は、成長期のスポーツや同一姿勢、腰痛自体の変性などです。

②腰椎椎間板ヘルニア

骨と骨の間にあるクッションのような働きをする椎間板が変性し外に出てしまう事で神経を圧迫し痛みが起こります。

腰痛だけでなく、ヘルニアの起こる部位により、足へのしびれや痛み、冷え、感覚障害などが起こります。

③脊柱管狭窄症

①すべり症や②ヘルニアなどのように脊柱の組織変性などにより脊柱管が狭くなり神経を圧迫することで起こります。

腰部の痛みの他、足のしびれなどが起こり、歩行が困難になるが、休みながらの歩行は可能で、前かがみになることで痛みやしびれが軽減する特徴があります。また、自転車に乗ることは可能です。

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