身体を冷やす夏野菜の食べ方│東洋医学で考える、現代の夏の食養生
- ココロとカラダのアロマ鍼灸師 Mamiko

- 6 日前
- 読了時間: 6分
「夏野菜は身体を冷やすから、冷え症の人は食べない方がいいの?」
夏になると、こんな疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
トマト、きゅうり、なす、ゴーヤ、冬瓜。
夏に旬を迎える野菜には、東洋医学でも、身体にこもった熱を冷ましたり、暑さで失われやすい水分を補ったりするものが多くあります。
だから、
「夏野菜=身体を冷やす=食べない方がいい」
というわけではありません。
むしろ、旬の食材にはその季節を過ごすための知恵が詰まっています。
ただし、
私たちが暮らす「現代の夏」は、昔の夏とは少し違います。
01.外は猛暑。でも、冷えに悩む現代の夏
35℃を超えるような暑い日。
駅まで歩けば汗をかき、電車に乗れば冷房で一気に冷える。
オフィスでは一日中エアコンの中。
ランチには冷たい麺とアイスコーヒー。
仕事が終われば、キンキンに冷えたビールやサワー。
家に帰っても冷房をつけたまま過ごす。
そんな毎日になっていませんか?
現代の女性の身体は、
外からは「暑さ」にさらされ、内側からは「冷え」が積み重なる。
そんな少し複雑な夏を過ごしています。
東洋医学では、身体の状態を「暑い」「冷たい」のどちらか一つだけで考えるのではなく、その人の体質や生活、その日の状態も含めて見ていきます。
✔顔や上半身は暑いのに、お腹や足を触ると冷たい。(逆もあり)
✔汗はかくのに、足がむくむ。
✔冷たいものがおいしいけれど、食べた後に胃が重い。お腹を壊す。
✔夏なのに身体がだるく、疲れが抜けない。
こうした状態なら、
「暑いから、とにかく冷やす」
という食べ方が、必ずしも今の身体に合っているとは限りません。
02.カラダを冷やす夏野菜は食べない方がいいの?
答えは、No!
旬の夏野菜は上手に摂り入れてほしい
と思っています。
夏野菜には、夏を過ごすためのうれしい働きがあるからです。
トマトやきゅうり、なす、ゴーヤ、冬瓜などの夏野菜は、水分を多く含むものが多く、ビタミンやミネラルなども摂ることができます。
東洋医学でも、夏にこもりやすい余分な熱を冷ましたり、汗で失われた潤いを補ったり、水分の巡りを助けたりする食材が多く、暑い季節の身体を支えてくれます。
つまり、夏野菜は単に「身体を冷やす食べ物」ではなく、暑い夏を健やかに過ごすための、旬の恵み。
だからこそ、冷えが気になるからと全部避けてしまうのではなく、今の身体に合わせて上手に摂り入れることが大切です。
東洋医学でも、夏は暑さや発汗によって「気(エネルギー)」や「津液(身体を潤す水分)」を消耗しやすい季節と考えます。
食養生で大切なのは、
「何を食べるか」だけではなく、「どう食べるか」。
例えば、
冷房の効いた部屋で、
冷たいそうめん+冷やしトマト+冷たい飲み物+デザートにアイス。
これでは、「身体を冷ますもの」が重なってしまいます。
同じトマトを食べるとしても、
温かいスープに入れる。
卵と一緒に炒める。
冷たい飲み物ではなく、常温や温かい飲み物を合わせる。
これだけでも、身体への入り方は変わってきます。

03.夏野菜を「冷やしすぎず」にいただく5つの工夫
1|生野菜ばかりにしない
サラダだけでなく、蒸す・焼く・炒める・煮るなど、火を通した夏野菜も取り入れてみましょう。
トマトのスープ、なすの煮浸し、夏野菜の蒸し料理などもおすすめです。
「夏野菜を食べない」のではなく、
調理方法でバランスを取る
という考え方です。
2|冷たいものを重ねすぎない
冷たい麺+冷たい飲み物+生野菜+アイス。
一つひとつが悪いわけではありません。
でも、毎日のように「冷たいもの×冷たいもの」が重なると、胃腸が疲れやすい方もいます。
冷たいものを食べたら、次は温かいもの。
そんな小さな調整で十分です。
3|薬味や香味野菜を上手に合わせる
しょうが、ねぎ、しそ、みょうがなど、香りのある食材を夏野菜と組み合わせるのも一つ。
冷奴やそうめんに薬味を添えるように、昔から日本の食卓には「組み合わせていただく」知恵があります。
4|自分の「冷えのサイン」を見逃さない
同じ夏野菜を食べても、身体の反応は人それぞれです。
・お腹を触ると冷たい
・食後に胃が重くなる
・下痢や軟便になりやすい
・夕方になると脚がむくむ
・身体がだるい
・首肩がこわばりがつよくなる
そんなサインがあるなら、
冷たいものが重なりすぎていないかな?
と一度振り返ってみてください。
5|「昨日と同じ」ではなく、今日の身体で決める
昨日は暑い屋外でたくさん汗をかいた。
今日は一日中、冷房の効いたオフィス。
同じ夏でも、身体が置かれている環境は違います。
だから食養生も、
「夏だからこれを食べる」ではなく、「今日の私には、どう食べる?」
と考えてみる。
これが、Pranaで大切にしている「調える」という考え方にもつながります。

《 こんな夏の食べ方になっていませんか? 》
朝:アイスコーヒーやヨーグルト
昼:冷たい麺+サラダ
間食:アイスやスムージー
夜:ビール+冷奴+お刺身
一つひとつは、夏によくある食事です。
でも、一日を通して見てみると、「冷たいもの」が何度も重なっていることも。
大切なのは、全部やめることではありません。
「今日は冷たいものが多かったな」と気づいたら、夜は温かい汁物を添える。
翌朝は温かい飲み物にする。
そんなふうに、少し戻してあげればいいのです。
04.夏のカラダは「暑い」だけではありません
東洋医学では、その人の身体全体を見ながら考えます。
✅暑さで身体のエネルギーを消耗している人。
✅汗をたくさんかいて潤いが不足している人。
✅冷房や冷たい飲食物で胃腸が冷えている人。
✅水分を摂っているのに、うまく巡らずむくんでいる人。
同じ「夏バテ」でも、身体の中で起きていることは同じとは限りません。
だから、
「夏は身体を冷ます食材」
「冷え症だから温める食材」
と、一つのルールだけで決めなくてもいいのです。
今の身体が何を必要としているのか。
そのサインに気づくことも、立派な養生です。

05.旬を楽しみながら、冷やしすぎない夏へ
旬のトマトをおいしく食べる。
なすやきゅうりを楽しむ。
暑い日に、冷たいものを楽しむことだってある。
それでいいと思います。
養生は、「これはダメ」「あれは禁止」と我慢することではありません。
大切なのは、
✅冷やしたら、少し温める
✅疲れたら、少し休む。
✅滞ったら、少し巡らせる。
小さく調整しながら、自分のバランスへ戻っていくこと。
暑さも、冷房も避けることのできない現代の夏だからこそ、
目指したいのは、
「冷えない身体」ではなく、少し冷えても、また戻れる身体。
旬の恵みを楽しみながら、
今年の夏も、自分の身体に「ちょうどいい」を見つけていきましょう。
06.「冷える」「むくむ」「疲れが抜けない」と感じたら
食事だけでなく、睡眠、冷房、呼吸、ストレス、身体の巡りなどが重なっていることもあります。
kokokara鍼灸Pranaでは、顔や症状だけを見るのではなく、その日の身体全体の状態を確認しながら、鍼灸やアロマで一人ひとりに合わせたケアを行っています。

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