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身体を冷やす夏野菜の食べ方│東洋医学で考える、現代の夏の食養生

「夏野菜は身体を冷やすから、冷え症の人は食べない方がいいの?」


夏になると、こんな疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。


トマト、きゅうり、なす、ゴーヤ、冬瓜。


夏に旬を迎える野菜には、東洋医学でも、身体にこもった熱を冷ましたり、暑さで失われやすい水分を補ったりするものが多くあります。


だから、


「夏野菜=身体を冷やす=食べない方がいい」


というわけではありません。


むしろ、旬の食材にはその季節を過ごすための知恵が詰まっています。


ただし、

私たちが暮らす「現代の夏」は、昔の夏とは少し違います。



01.外は猛暑。でも、冷えに悩む現代の夏


35℃を超えるような暑い日。

駅まで歩けば汗をかき、電車に乗れば冷房で一気に冷える。

オフィスでは一日中エアコンの中。

ランチには冷たい麺とアイスコーヒー。

仕事が終われば、キンキンに冷えたビールやサワー。

家に帰っても冷房をつけたまま過ごす。


そんな毎日になっていませんか?


現代の女性の身体は、


外からは「暑さ」にさらされ、内側からは「冷え」が積み重なる。


そんな少し複雑な夏を過ごしています。


東洋医学では、身体の状態を「暑い」「冷たい」のどちらか一つだけで考えるのではなく、その人の体質や生活、その日の状態も含めて見ていきます。


✔顔や上半身は暑いのに、お腹や足を触ると冷たい。(逆もあり)

✔汗はかくのに、足がむくむ。

✔冷たいものがおいしいけれど、食べた後に胃が重い。お腹を壊す。

✔夏なのに身体がだるく、疲れが抜けない。


こうした状態なら、


「暑いから、とにかく冷やす」


という食べ方が、必ずしも今の身体に合っているとは限りません。


02.カラダを冷やす夏野菜は食べない方がいいの?


答えは、No!


旬の夏野菜は上手に摂り入れてほしい


と思っています。


夏野菜には、夏を過ごすためのうれしい働きがあるからです。


トマトやきゅうり、なす、ゴーヤ、冬瓜などの夏野菜は、水分を多く含むものが多く、ビタミンやミネラルなども摂ることができます。


東洋医学でも、夏にこもりやすい余分な熱を冷ましたり、汗で失われた潤いを補ったり、水分の巡りを助けたりする食材が多く、暑い季節の身体を支えてくれます。


つまり、夏野菜は単に「身体を冷やす食べ物」ではなく、暑い夏を健やかに過ごすための、旬の恵み。


だからこそ、冷えが気になるからと全部避けてしまうのではなく、今の身体に合わせて上手に摂り入れることが大切です。


東洋医学でも、夏は暑さや発汗によって「気(エネルギー)」や「津液(身体を潤す水分)」を消耗しやすい季節と考えます。


食養生で大切なのは、


「何を食べるか」だけではなく、「どう食べるか」。


例えば、

冷房の効いた部屋で、

冷たいそうめん+冷やしトマト+冷たい飲み物+デザートにアイス。


これでは、「身体を冷ますもの」が重なってしまいます。


同じトマトを食べるとしても、


温かいスープに入れる。

卵と一緒に炒める。

冷たい飲み物ではなく、常温や温かい飲み物を合わせる。

これだけでも、身体への入り方は変わってきます。

冷たい麺や飲み物などが重なる食事と、夏野菜をスープや炒め物にして冷やしすぎない食べ方を比較した図


03.夏野菜を「冷やしすぎず」にいただく5つの工夫


1|生野菜ばかりにしない


サラダだけでなく、蒸す・焼く・炒める・煮るなど、火を通した夏野菜も取り入れてみましょう。


トマトのスープ、なすの煮浸し、夏野菜の蒸し料理などもおすすめです。

「夏野菜を食べない」のではなく、


調理方法でバランスを取る


という考え方です。


2|冷たいものを重ねすぎない


冷たい麺+冷たい飲み物+生野菜+アイス。


一つひとつが悪いわけではありません。


でも、毎日のように「冷たいもの×冷たいもの」が重なると、胃腸が疲れやすい方もいます。


冷たいものを食べたら、次は温かいもの。


そんな小さな調整で十分です。



3|薬味や香味野菜を上手に合わせる


しょうが、ねぎ、しそ、みょうがなど、香りのある食材を夏野菜と組み合わせるのも一つ。


冷奴やそうめんに薬味を添えるように、昔から日本の食卓には「組み合わせていただく」知恵があります。


4|自分の「冷えのサイン」を見逃さない


同じ夏野菜を食べても、身体の反応は人それぞれです。


・お腹を触ると冷たい

・食後に胃が重くなる

・下痢や軟便になりやすい

・夕方になると脚がむくむ

・身体がだるい

・首肩がこわばりがつよくなる


そんなサインがあるなら、


冷たいものが重なりすぎていないかな?


と一度振り返ってみてください。


5|「昨日と同じ」ではなく、今日の身体で決める


昨日は暑い屋外でたくさん汗をかいた。

今日は一日中、冷房の効いたオフィス。


同じ夏でも、身体が置かれている環境は違います。


だから食養生も、


「夏だからこれを食べる」ではなく、「今日の私には、どう食べる?」


と考えてみる。

これが、Pranaで大切にしている「調える」という考え方にもつながります。

夏野菜を冷やしすぎず食べるための、加熱、冷たいものを重ねない、薬味、身体のサイン、環境に合わせる5つの工夫

《 こんな夏の食べ方になっていませんか? 》

朝:アイスコーヒーやヨーグルト

昼:冷たい麺+サラダ

間食:アイスやスムージー

夜:ビール+冷奴+お刺身


一つひとつは、夏によくある食事です。

でも、一日を通して見てみると、「冷たいもの」が何度も重なっていることも。

大切なのは、全部やめることではありません。

「今日は冷たいものが多かったな」と気づいたら、夜は温かい汁物を添える。

翌朝は温かい飲み物にする。

そんなふうに、少し戻してあげればいいのです。

04.夏のカラダは「暑い」だけではありません


東洋医学では、その人の身体全体を見ながら考えます。


✅暑さで身体のエネルギーを消耗している人。

✅汗をたくさんかいて潤いが不足している人。

✅冷房や冷たい飲食物で胃腸が冷えている人。

✅水分を摂っているのに、うまく巡らずむくんでいる人。


同じ「夏バテ」でも、身体の中で起きていることは同じとは限りません。


だから、


「夏は身体を冷ます食材」

「冷え症だから温める食材」


と、一つのルールだけで決めなくてもいいのです。


今の身体が何を必要としているのか。


そのサインに気づくことも、立派な養生です。

夏の不調を暑さによる消耗、潤い不足、冷え、むくみや巡りの低下の4つの状態から考える東洋医学のイメージ


05.旬を楽しみながら、冷やしすぎない夏へ


旬のトマトをおいしく食べる。

なすやきゅうりを楽しむ。


暑い日に、冷たいものを楽しむことだってある。


それでいいと思います。

養生は、「これはダメ」「あれは禁止」と我慢することではありません。


大切なのは、


✅冷やしたら、少し温める

✅疲れたら、少し休む。

✅滞ったら、少し巡らせる。


小さく調整しながら、自分のバランスへ戻っていくこと。


暑さも、冷房も避けることのできない現代の夏だからこそ、

目指したいのは、


「冷えない身体」ではなく、少し冷えても、また戻れる身体。


旬の恵みを楽しみながら、

今年の夏も、自分の身体に「ちょうどいい」を見つけていきましょう。


06.「冷える」「むくむ」「疲れが抜けない」と感じたら


食事だけでなく、睡眠、冷房、呼吸、ストレス、身体の巡りなどが重なっていることもあります。


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