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梅雨の時期の不調の原因はコレ!│東洋医学的ココロとカラダ

年間を通して、雨の日が多い気がするのは気のせいでしょうか?


もうすぐ梅雨。

2024年関東では6月初旬の予報が出ていました。まぁ例年通りなのでしょうが…


そんな梅雨の時期に体調を崩しやすい方も多いのではないでしょうか?

主な不調は

・倦怠感

・集中できない

・憂鬱感

・頭痛

・胃腸トラブル(胸やけ、下痢気味・軟便気味・食欲不振・胃がちゃぽちゃぽするなど)

・皮膚トラブル(痒み、ベタツキ、ニキビや吹き出物など)

・睡眠トラブル(中途覚醒、多夢、寝た気がしない)

・浮腫み


でも、全ての方が不調になるわけではありませんね。

その差は、体質が影響していることももちろんですが、何気ない日ごろの習慣でも大きく異なります。

不調はカラダとココロからのサインです。

合わせた対策を行う事でなんなく過ごせることが出来るようになります。


でも、対策をする前に、梅雨の時期のココロとカラダを「東洋医学的」「現代医学的」に知ることで、簡単に対策を取り入れることが出来るようになります。



1.東洋医学的梅雨のココロとカラダ

梅雨の時期は、五行でいうと

自然界では「土」

五臓では「脾」五腑では「胃」


五行説イラスト


「土」は物を生み出し、蓄える性質があります。

自然界の植物たちは、根を生やす土壌の状態で、木の太さや葉の色、枝の伸び方など土から上の見える部分が変わります。

土壌の栄養も大切ですが、状態も大切です。

長雨により、地盤が弱くなるのは、水を含み過ぎるから。

潤沢な水が必要な自然界においても水の多さは時に、弱さへ変わってしますうのです。

そのため、梅雨の時期は、「土」の弱さが、人のカラダで対応する「脾・胃」に影響を及ぼします。


脾と胃は、現代医学では同じような働きとなりますが、共に「水」に関わる臓腑で、

「脾」は水を嫌い、「胃」は水を好みます。

そのため、「水」のコントロールがカラダ五行のバランスに大きない影響を与えるのです。

また、水は目に見えなくても常に蒸発をしています。「湿」です。



梅雨の時期は長雨により「湿度」が常に高い状態。

「湿邪」が旺盛な時期で、カラダは常に「水・湿」の影響を受けています。

濡れた洋服を着ている状態・プールの中で生活している状態といっても過言ではありません。

水の抵抗を受けると動きにくく、動作は緩慢に、そして体力を奪われます。

そのため、倦怠感に繋がりやすいのです。


「湿邪」の特徴は、

・重濁性:重くする&濁らせること。重くなるため、「氣血水」の動きの滞りが起こり倦怠感が起こりやすくなります。また、体液の濁りが生じやすくなるため、目ヤニやおりものが増えることがあります。


・粘滞性:粘着性が増す事。粘着性により「氣血水」の巡りの滞り、排せつ物や分泌物の粘度が増して、排泄や分泌がスムーズに出来ないことが増えます。よって、関節痛の痛みや感覚異常が起こりますが、慢性化しやすいのも特徴的です。


・下注性:下に溜まりやすい事。結果、下半身での症状が起こりやすくなります。

下痢や軟便気味、排尿トラブルやおりものが増える、浮腫みなどがあります。


・脾に負担:水が嫌いな「脾」の負担が増し、「脾」の機能がトラブルを起こしやすくなります。食欲不振や胃あたりの不快感、胃のつかえ感やお腹の冷え、下痢気味などです。


このような不調は始まりです。

「脾」は食べ物をエネルギーに変える働きもあるため、食欲不振から十分なエネルギーが得られず、より症状を重くすることがあります。

梅雨の時期になると・・・と言う症状が現れたら、早めに「氣血水」「五行のバランス」を調えましょう!


「脾」は、思い悩むことでも不調を引き起こします。

梅雨の時期は、テンションが下がりやすいうえ、体調不調で悩んだり、人間関係に悩んだり…「脾」の不調を引き起こす要因を1つでも失くしていくことが大切です。


2.現代医学的梅雨のカラダ

物理的に水は、

・下に溜まりやすい

・冷えやすい

・温度や気圧の変動を受けやすい

そのため、下に溜まりやすく、浮腫みや冷えをおこしやすくなります。

下に溜まりやすいことで全身での動きが減ります。

倦怠感や重だるさを感じるのはこのためです。


また、水は温度や気圧により体積量も変わりますし、梅雨の時期の日本付近は低気圧に覆われ、カラダにかかる圧力が弱まり、体内の血管やリンパ管が拡張しやすくなり、神経を圧迫することがあります。その時、「痛み」を増幅させます。頭痛や関節痛などはこのようにして起こります。


また、梅雨の時期は、日照時間が減少します。

梅雨の時期は日照不足になりがち。

そんな時、体内では、幸せホルモン:セロトニンの減少やビタミンD不足が生じます。 セロトニンは脳の興奮を鎮めて精神を安定させるため、その分泌が減少するとうつ症状を引き起こしやすくなります。

セロトニンは睡眠を促すメラトニンの分泌量にも影響を与えるため、メラトニン分泌も減ることで睡眠トラブルの要因にも。


ビタミンDは、小腸でのカルシウムとリンの腸管吸収を促進させ、血中カルシウム濃度を一定に調節することで、神経伝達や筋肉の収縮などを正常に行う働きがあります。

痛みなど感覚の伝達不具合のほか、頭蓋骨の筋肉緊張にも関わってきます。


梅雨の時期は、中からも外からもカラダもココロに影響を与えている時期なのです。


対策は続く…

(2024.5.21Up予定)



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