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女性の身体を全体から見る、東洋医学と鍼灸の考え方|不調を一つの原因だけで決めつけないために

「眠りが浅い日が増えた」


「手足は冷えるのに、顔はほてることがある」


「肩こりだけでなく、疲れやすさや気分のゆらぎも気になる」


女性の身体の不調は、一つだけで現れるとは限りません。


忙しさが続いたあとに眠りが乱れたり、季節の変わり目に冷えやだるさを感じたり。

月経周期や年齢による変化と重なって、「何から考えればいいのだろう」と戸惑うこともあります。


東洋医学では、気になる症状だけを見るのではなく、身体全体の状態や、いつ・どのように変化するのかにも目を向けます。


東洋医学の考え方を、専門用語に偏りすぎずご紹介しますね。



東洋医学は、身体の「つながり」と「変化」を見る考え方

同じ「肩がこる」という悩みでも、冷えを伴う方、目の疲れが強い方、眠りが浅く疲れが抜けにくい方など、背景は一人ひとり異なります。


東洋医学では、症状だけで状態を決めつけず、食事や睡眠、冷えやすさ、月経周期、季節による変化なども含めて身体を見つめます。


これは、どの不調も必ず一つの原因で説明できるという意味ではありません。


いくつかの要素が重なっている可能性を考え、その方の今の状態を捉えるための見方です。


たとえば、眠りの浅さが気になるときも、「眠れない」という一点だけでなく、日中の疲れ方、手足の冷え、食欲、気持ちの張りつめ方などを一緒に伺います。そこから、今の身体にどのようなケアが合うかを考えていきます。

東洋医学とカラダのつながり。眠る、温かい飲み物で手を温める、肩を伸ばす女性の姿を季節の草花でつないだ水彩イラスト
眠りや冷え、肩のこわばりなどのサインは、身体や暮らしの変化と合わせて見ていきます。


「氣・血・水」は、身体の状態を捉えるためのものさし

東洋医学では、身体の状態を考えるときに「氣・血・水」というものさしを用います。


血液検査の数値や、現代医学でいう特定の物質をそのまま指す言葉ではなく、身体の働きや状態を表す伝統医学上の考え方です。

風に揺れる布と葉、花を包む手、水の流れを並べ、気・血・水を東洋医学上の考え方として象徴した水彩イラスト
気・血・水は、東洋医学で身体の状態を考えるためのものさしです。
気・血・水は、東洋医学で身体の状態を考えるためのものさしです。

氣(き)— 活動やめぐりを支える働き

「氣」は、活動する力や身体の働きを支えるものとして捉えられます。


氣が不足していると考える状態では、疲れやすさや気力の出にくさなどが気になることがあります。

一方、氣のめぐりが滞っていると考える状態では、緊張感や張りつめた感じなどが現れることもあります。


こうしたサインだけで状態を決めるのではなく、いつから、どのようなときに気になるのかを合わせて見ていきます。




血(けつ)— 身体を養う働きに関わる見方

東洋医学の「血」は、身体を養う働きに関わる概念です。


顔色や皮膚の乾燥、月経の状態なども含め、身体の様子を考える手がかりにします。


ここでいう「血」は、検査で確認する血液そのものと同じ意味ではありませんので、貧血などが心配な場合は、自己判断せず医療機関にご相談くださいね。



水(すい)— 身体のうるおいや水分の状態を見る考え方

「水」は、身体のうるおいや水分の状態を考えるときの見方です。


むくみや口の渇きなど、身体に現れる様子をほかの状態と合わせて確認します。


むくみや急な体重変化などが続く場合には、東洋医学的な見方だけで判断せず、医療機関での確認も大切です。



氣・血・水は、どれか一つに当てはめれば不調の理由がわかる、という分類ではありません。

実際には複数の要素が関わることもあり、体調や生活の変化と合わせて考えます。



「五臓」は、臓器の名前だけではなく働きのまとまり

東洋医学でいう「肝・心・脾・肺・腎」は、身体の働きを捉えるためのまとまりです。

現代医学でいう肝臓や心臓などの臓器と、名前が同じでも意味がそのまま一致するわけではありません。


たとえば、気分や睡眠、食事、冷えなどの変化を別々のものとして切り離さず、互いに関係する身体の働きとして見ることがあります。


五臓の考え方は、そうしたつながりを整理するための枠組みの一つです。


「この症状だから、この臓が悪い」と短絡的に決めるものではありません。

体質やその日の状態によって見方は変わります。



女性の身体は、周期やライフステージ、季節でも揺らぐ

女性の身体は、月経周期、妊娠・出産、更年期などのライフステージや、仕事・家事・介護といった生活の負担、睡眠や季節の変化など、複数の影響を受けながら日々変化しています。


そのため、以前は気にならなかった冷えや眠りの浅さが、ある時期から気になり始めることもあります。反対に、同じ方でも月によって感じ方が違うことがあります。


東洋医学では、その変化を「いつも同じ体質」と固定せず、今の状態を確認しながら見ていきます。

月経や更年期に伴う症状が強い、急に悪化した、日常生活に大きく影響している場合は、婦人科など医療機関への相談も大切です。


鍼灸は医療機関での診断や治療に代わるものではありませんので、自身の今の状態を確認するヒントのひとつとして捉えてくださいね。



鍼灸では、今の状態を伺いながら施術を考えます

鍼灸の施術では、気になる症状だけでなく、体調の変化や生活の様子、ご希望を伺いながら、身体に触れたときの状態なども確認します。


そのうえで、鍼やお灸の方法、刺激の強さ、施術する場所を相談しながら決めていきます。

初めての方や刺激に不安がある方には、無理のない範囲から進めますので、気になることは遠慮なくお伝えください。


大切にしているのは、決まった型に身体を当てはめることではなく、その日の状態やご希望を確認しながら、ケアの方法を一緒に考えることです。



いくつもの不調が重なっている方へ

「眠りも気になるし、冷えや肩こりもある」


「一番の悩みを一つに絞れない」


そんなときは、気になることを一つだけ選ばなくても大丈夫です。


どの症状がいつから気になるのか、生活の中でどんな変化があったのかを伺いながら、今の身体を一緒に整理していきます。


鍼灸治療について詳しく知りたい方は、「鍼灸治療のページはこちら」からご覧ください。


複数のお悩みが重なり、鍼灸とアロマの両方を受けたい方には、「鍼灸&アロマ90分の内容・料金を見る」もご案内しています。




よくあるご質問


Q.東洋医学の「気」は、目に見えるものですか?

A.「気」は、東洋医学で身体の働きや状態を捉えるための概念です。現代医学で測定する特定の物質を指す言葉ではありません。


Q.東洋医学の考え方だけで、不調の原因がわかりますか?

A.東洋医学的な見立ては、身体の状態を考えるための一つの視点です。医療機関で行う検査や診断とは役割が異なります。症状が強い、長く続く、急に悪化した場合は、まず医療機関にご相談ください。


Q.鍼灸が初めて不安です・・・

A.誰でも初めては不安はつきものです。Pranaでは、初回はお悩み症状を中心にお話を伺い、鍼やお灸の方法、刺激の強さについてご説明・ご相談してから施術案をお伝えし、施術をいたします。不安なことや避けたい刺激があれば、事前にお聞かせください。



参考にした情報

※この記事は東洋医学の考え方を紹介するもので、診断や治療の代わりとなるものではありません。

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