毎月のPMSや生理痛、生理不順に悩む皆さんに知ってほしいケア方法の一つが、「デリケートゾーンケア」と「膣活」です。
このケアがなぜ有効なのか、簡単にご説明します。
自分を大切にする第一歩として、ぜひ取り入れてみてくださいね。
1. はじめに:デリケートゾーンケアが注目される理由
PMSや生理不順、生理痛に悩む人は少なくありません。
生理が来るたびにカラダのリズムが崩れ、イライラや不調に振り回されるのはとても辛いものですよね。
そんな毎月の悩みを軽くするために、注目したいのが「デリケートゾーンケア」です。
デリケートゾーンは子宮の入り口。特に膣は子宮へのつながる道です。
デリケートゾーンと膣の健康を保つことが子宮の健康にも直結することはカラダの構造からもわかります。
デリケートゾーンと膣はお顔と同じ皮膚で、健康を保つために常在菌が存在します。膣を含めたデリケートゾーンケアは、腸活と同じように、バランスを整えるためのケアです。
具体的には、適切な保湿や清潔を心がけることがpHバランスを調えることにつながり、膣内フローラ(腟内の細菌バランス)が整うことで、かゆみやかぶれといったトラブルを防ぎ、ホルモンバランスを整えるサポートになります。また、膣の健康が向上すると、血流が良くなり、生理痛が和らぐ効果も期待できます。
さらに、健康的な生活習慣と組み合わせることで、デリケートゾーンケアはその効果をさらに高めます。
適度な睡眠やバランスの取れた食事は、腸内環境だけでなくデリケートゾーンや膣内環境にも影響を与えるのです。
腸とデリケートゾーン・膣の2つの環境が整えば、PMSや生理不順、生理痛といった女性特有の悩みを軽減する糸口となる可能性があります。
ココロとカラダを整える第一歩として、デリケートゾーンケアを始めてみませんか?
日々の生活にちょっとしたケアを取り入れるだけで、驚くほどの変化が期待できるかもしれません。
2. 基礎知識:デリケートゾーンの役割と特徴
デリケートゾーンの構造と特徴
デリケートゾーンは、膣とその周囲の皮膚(外陰部)に分かれています。
膣:粘膜で覆われており、適度な湿度が保たれています。この湿り気はバリア機能を維持するために重要です。
周囲の皮膚(外陰部):膣の外側の部分は粘膜ではなく皮膚です。この皮膚は薄く、乾燥しやすい特性があります。特に過剰な洗浄や強い石鹸の使用によって、水分が奪われやすくなります。
膣内環境と膣内フローラの働きと役割
膣内には「膣内フローラ」と呼ばれる細菌のコミュニティが存在し、主に「乳酸菌(ラクトバチルス・デーデルライン桿菌)」です。これらの乳酸菌は乳酸を作り出して膣内を弱酸性(pH約3.8~4.5)に保ち、有害な細菌や真菌の増殖を抑えるバリアの役割を果たします。この環境は膣内の健康を守り、感染症や炎症の予防に貢献します。
バランスが崩れたときのトラブルと影響
膣内フローラのバランスが崩れると、次のようなトラブルが発生することがあります:
かゆみやおりものの異常:雑菌や真菌が増えることで感染症が起こりやすくなります。
膣炎や尿路感染症:バリアが弱まり、細菌が膣や尿道に侵入しやすくなります。
ホルモンバランスの乱れ:膣内環境の悪化は体全体の免疫機能に影響し、ストレスやホルモン分泌の乱れにつながることもあります。
乾燥しやすい特性とケアの重要性
膣やその周囲の皮膚が乾燥すると、かゆみや炎症が起こりやすくなります。また、乾燥は膣内フローラのバランスを崩す一因にもなります。そのため、専用の洗浄剤や保湿剤を使用したり、洗いすぎに注意したりするケアが必要です。
適切なケアを行うことで、膣内環境を整え、トラブルを予防し、生理のお悩み改善から心身の健康をサポートできます。
3. トラブルとの関係:デリケートゾーンケアがなぜ重要?
PMS・生理不順・生理痛とホルモンバランス・血流の関係
PMS(生理前症候群)や生理不順、生理痛は、体内のホルモンバランスと血流が大きく関係しています。
生理周期を司る主なホルモンは、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)です。この二つがバランスを保ちながら働くことで、スムーズな生理周期が維持されます。
しかし、ストレスや生活習慣の乱れ、冷え、栄養不足などが原因でホルモンの分泌が不規則になると、以下のようなトラブルが起こります
PMS:頭痛やむくみ、イライラ、疲労感や倦怠感など
生理痛:子宮内膜を排出するために起こる収縮が強くなり、痛みが起こる
生理不順:排卵や月経が遅れたり、周期が不規則になります。
また、ホルモンの乱れは血流にも影響を与えます。特にエストロゲンは、血管の収縮に影響するためスムーズは流れを阻害しがちでその結果、血行不良になり、子宮や卵巣が十分な栄養や酸素を受け取れなくなり、生理痛や不調を悪化します。
デリケートゾーンの健康がもたらす良い効果
デリケートゾーンの健康を保つことは、これらのトラブルの改善や予防に役立ちます。膣やその周囲の清潔と健康が保たれると、次のような効果が期待できます
炎症やかゆみの軽減:デリケートゾーンが清潔で、膣内フローラ(細菌のバランス)が整っていると、炎症や感染症が起きにくくなります。かゆみなどの不快感が減ると、ストレスも軽減されます。
ホルモンバランスの安定:膣内環境が安定すると、体全体の免疫力が向上し、ホルモンバランスが整いやすくなります。ストレスが軽くなることで、エストロゲンやプロゲステロンの働きも正常化します。
血流の改善:デリケートゾーンが健康であれば、血流が良くなり、子宮や卵巣への酸素供給がスムーズになります。その結果、生理痛の緩和やPMS症状の軽減に繋がります。
4. 実践編:基本のデリケートゾーンケア
〈デリケートゾーンの洗い方ポイント〉
①普段の洗浄は、お湯のみ。週に1〜2回専用ソープを使用する
②泡で洗う
③手をカップ状にして、お湯をためパシャパシャゆすぐ
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〈デリケートゾーンの調え方ポイント〉
①デリケートゾーンを清潔にしたら、専用化粧水や美容液を使用する
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〈膣の調え方ポイント〉
①専用の膣洗浄を使用する
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〈トイレでのデリケートゾーンケアポイント〉
①お小水の後は、手に5巻き程したトイレットペーパーを10秒ほどあてた後、ポンポンしながら前から後ろへふき取る。
*尿がふき取れず、残っていると、菌の繁殖に繋がりニオイの原因になります。
〈生活習慣の改善〉
① 下着の素材選び
デリケートゾーンの健康には、コットン素材の下着がおすすめです。コットンは通気性と吸湿性が良く、汗やムレを防ぐため、細菌や真菌の繁殖を抑える効果があります。一方、化学繊維は通気性が悪く、ムレやすいため避けるのがベターです。
② 通気性を考慮した服装
ぴったりとしたジーンズやナイロン製のレギンスなど、密閉感が強い服はデリケートゾーンがムレやすくなり、トラブルの原因になります。ゆったりしたスカートや通気性の良いパンツを選ぶと、ムレを防いで快適さを保つことができます。特に寝るときは、締め付けの少ない服装にすると良いでしょう。
ストッキングやタイツは化学繊維で蒸れやすい素材で出来ているので、上手に利用しましょう。
③ 睡眠の重要性
充分な睡眠はホルモンバランスを整える上で欠かせません。
成長ホルモンやストレスを調整するホルモンが分泌されるため、デリケートゾーンの健康にも間接的に影響します。
充分な睡眠とは、睡眠時間だけでなく質の良い睡眠です。適切な睡眠時間は個人差があるのでご自身にあった睡眠時間を見つけてみましょう。
④食事の重要性
バランスの取れた食事は、腸内環境だけでなく膣内フローラにも影響します。
乳酸菌を含む発酵食品は、膣内の健康をサポート。
血流を良くし、体全体の炎症を抑えるビタミンEやオメガ3脂肪酸を含むナッツや魚を取り入れる
細菌や真菌が増える原因にな白砂糖は控えめに。
5. 自分を大切に:小さな習慣が未来を変える!
日常のケアと同時に自分を大切にする方法を取り入れてみましょう。
たとえは、リラックス。
入浴やアロマ、ストレッチやヨガのような軽い運動、好きな音楽を聴くは、副交感神経を優位にし、ココロとカラダをリラックス状態に導きます。
「継続できる無理をしない手軽な」方法を見つけてみましょう。
少しづつでも小さな習慣が毎月の生理のお悩み軽減につながります。
憂鬱な生理も変わっていきます!
薬に頼らない、自分が持つチカラで自然に、ナチュラルに改善していきましょう!
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