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「冬の腎」気を付ける事と必要な鍼灸ケア

立冬を迎え、徐々に冬が近づいてきます。


東洋医学で冬は「腎」と関係の深い季節。

その腎を労わる方法をお伝えします。



1.冬と「腎」の関係

冬は、東洋医学で「水」の季節に分類され、五臓の「腎」と対応します。


「腎」は生まれ持った生命のエネルギー源(先天の精(氣))の貯蔵庫であり、体内の水分バランスやホルモンの調整、骨や脳の健康など多くの重要な役割を担っています。

現代医学的な臓器で言うと「泌尿器系・生殖器系」


冬は、外気の冷えからカラダを守るために、エネルギーを蓄え、温かさを保つ必要があります。冷えや寒さは、腎の持つ生まれ持ったエネルギーを徐々に消耗し、ダメージを受けやすくなります。

ダメージを受けて症状が現れるのが、腎の対応する臓腑なのです。





2. 冬の腎 食養生

腎に蓄えられている生まれ持ったエネルギー:先天の精は、限りがあり年齢や腎を酷使することで消耗します。

消耗分を補うために「食事」から補う必要があります、特に腎に関連する食材を摂ることで腎の機能のサポートに繋がります。

ただ食べるだけでなく、調理法を工夫することでより効率的にサポートすることが出来ます。


①腎のサポート食材

腎の対応色は「黒」という事で、「黒い食べ物」がおススメ。


黒豆、黒ごま、黒米、黒きくらげ、牡蠣のほか、クルミ、栗、松の実、ゴボウ、山芋、海藻類(ひじき、もずく、海苔、わかめ、昆布など)などがおススメ。

これらは体を温め、腎に栄養を供給し、冷えを防ぎます。



②調理法

蒸し煮や温かいスープなど火を入れましょう。

体を内側から温める調理法です。

香辛料を適度に使うことで血行が促進され、さらに腎を支える効果が高まります。




3.冬に気を付けるべき生活習慣

日頃の生活習慣もちょっとしたことを気をつけることで腎のサポートになります。


①適度な休養

腎は、エネルギーの蓄えを司るため、しっかりと休息をとることが大切です。

夜更かしを避け、早寝を心がけることで腎を守ります。


②冷え対策

腎は寒さに弱い。

体を冷やさないように保温を徹底します。

足湯や温かい飲み物を活用し、特に足元や下半身を温かく保つことが重要です。

レッグウォーマーや腹巻き、カイロなどを活用しましょう。

入浴も大事です。シャワーで済ませずに浴槽に浸かる様に心がけて!



4.腎からのSOSサイン

腎の機能が弱くなる状態を「腎虚(じんきょ)」と言います。

こんなサインが出たら「腎虚」のサイン。


・耳が聞こえにくい

・忘れっぽい

・髪の毛が抜けやすい、艶がない

・白髪

・脱毛

・頻尿、尿漏れ

・寒がり、暑がり

・生理痛がひどくなる

・生理の遅れ

・経血の色が薄い

などです。



腎虚の目安にしてくださいね。


5.冬の腎 セルフケア

腎の経絡は、足の裏から内側を通り腹部から首元の辺りまでとなりますが、腎虚対策と冷え対策としてセルフケアにおススメのツボとマッサージをご紹介します。


①おススメツボ

・湧泉


湧泉 ツボ 腎経
足の裏の土踏まずのやや上中央、足の指を曲げたときにへこむところ

・三陰交


脾経 ツボ 三陰交
内くるぶしから指4本分上の骨の際

・陰陵泉


陰陵泉 脾経 ツボ
足のすねの内側で、膝の下の骨の出っ張り(腓骨内果)の下でそこから人差し指幅1本後ろ


ツボ以外に以下の場所を温めると効果的です。

・下腹部全体・仙骨・首の後ろ


温める場所:下腹部、仙骨、首の後ろ
温めると効果的な場所

濡らしたタオルをラップなどでくるんでレンジでチンしてホットタオルを作ると便利。

㊟暖め過ぎない内容に10秒ずつ温めましょう。㊟やけどに注意しましょう。


②おススメマッサージ

ボディークリームやオイル、ハンドクリームなどを使うと滑りが良く、マッサージがしやすくなります。


・足の甲:手をグーにして第二関節の部分で足の甲を行ったり来たりしながらマッサージ。


足の甲のマッサージ 冷え対策
足の甲を行ったり来たり。 冷えているときは痛いです。

・くるぶしマッサージ内・外くるぶしの周りをひたすらくるくるマッサージ。最低30クルクルをおススメします。


内くるぶしマッサージ



6. 冬の腎 鍼灸の効果


寒さから守るカラダ作りに鍼灸はおススメです。

鍼灸は、滞ったエネルギー(氣)の巡りやリズムを調えます。

氣の動きが血や水の動きを促すため、血が動けば体温Upや維持、ホルモンの運搬促進になり、水が動けば排泄が促されて浮腫み・冷え予防と水が全身に届くことで潤いに繋がります。


そして、お灸。

お灸は女性との相性が良く、特におススメです。


そんなお灸と鍼の効果は…


①血行促進:お灸の温熱刺激によって毛細血管が広がり、血流量がUP。血液が流れやすくなることで、心臓にかかる負担が減り、心機能が高まる効果が期待できます。

また、毛細血管の血流UPは、美肌効果も期待できます。


②免疫力向上:お灸の温熱刺激により、免疫機能に関わる物質である「サイトカイン」の分泌が促されます。また、白血球が活性化されるため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなる効果が期待できます。


③痛みや炎症の抑制:お灸の温熱刺激で、副腎皮質ホルモンが分泌され、炎症や痛みを抑制する効果があります。①の血行促進によっても筋肉の緊張が緩み、コリやハリ、老廃物の排出も高まり、痛みや炎症抑制が働きます。


④ストレス解消や睡眠の質の向上脳内物質のセロトニンやエンドルフィンの分泌を促進し、リラックス状態に導くので、ストレス解消や睡眠の質を高めるのに役立ちます。


⑤生理痛やPMSの軽減:下腹部や腰部への施術は、骨盤内の血流をUPするので、経血のスムーズな排出や子宮の収縮の緩和に繋がります。


お腹への鍼灸 冷え対策


7.最強!Prana冬の腎ケア

Pranaでは、「冬の腎」のケアとして、特に取り入れて欲しいコースは「五行体質別ハーバルスチーム」です。

五行体質に合った生薬&ハーブブレンドを煮出した蒸気を経皮吸収する方法。

皮膚は本来排泄器官ですが、一定の温度がプラスされることで、吸収する機能が働きます。

また、座った状態で受けていただくことで、デリケートゾーンなどの粘膜からの吸収率の高さを利用でき、婦人科系のお悩みへのサポートアプローチが可能です。


鍼灸やアロマセラピーに組み合わせることで、リラックス効果が高まり、首肩こり、腰痛、頭痛などのカラダが受けるストレスやイライラや落ち込みなどのメンタル的なストレス解消にも大きな効果を発揮します。


お悩み解決施術のアレンジ方法は、お悩み解決したい度・ご予算・お時間によってアレンジ可能。

例1)

五行体質別ハーバルスチーム+オプション施術30分 → オプション施術はポイントに絞って行う


例2)鍼灸治療+五行体質別ハーバルスチーム → お悩み解決のしっかり施術を希望の方に


例3)アロマセラピー+五行体質別ハーバルスチーム → リラックスも十分に味わいたい方に


例4)フェイシャル+五行体質別ハーバルスチーム → 脳疲労やお肌ケアをメインの方に


当日ご相談もOKです。ご予約時にお声がけください!




8. まとめ:冬の養生と腎のケアを意識して!

鍼灸×冬の食養生×ホームケアで「冬の腎」をスマートに勝ち抜くことが出来ます。

特に戦略は早めに立てて、基礎固めが大事。

本格的な寒さの前からのスタートが「冬の腎」をスマートに過ごすコツです!





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