ココロとカラダのBestBalanceへ
毎晩、布団を蹴飛ばしているアロマ鍼灸師のMamikoです。
湿度に気温、睡眠環境を整えるのが難しい時季ですね。
でも、季節に関係なく、生理周期でも睡眠は左右されます。
睡眠は、体力・思考の源。
生理周期を味方につけて賢く過ごしましょう!
今回は体温と月経サイクルについてです。
月経サイクルは、大きく3つに分けられることはご存知ですか?
経血の排出される期間(1日目~7日目)=月経・生理期
経血排出終了~排卵日(8日目~14日目)=卵胞期
排卵日~月経開始前日(15日目~28日目)=黄体期
*日数は平均(標準)日数です。
の3つです。
この3期間のココロとカラダの変化についてお伝えしたいと思います。
〈月経・生理期〉
経血の排出される期間。
経血は、子宮内膜が剥がれ落ちて排出されたもの、不要なものを考えます。
子宮内膜は、子宮膣表面を覆う粘膜組織。
卵巣からのプロゲステロンというホルモンの働きにより、作られ厚くなります。(肥厚します。)
受精卵が着床しやすい状態:ふわふわの状態にするためです。
つるんとした粘膜より羽毛のようなふわふわっとした方がくっつき易く、長い時間居心地も良いですよね。
なので、妊娠を継続するためにも必要な組織です。
でも、受精・着床・妊娠をしなかった場合は、時間の経過とともに変化してしまいますので、使えません。
なので、排出が必要になるわけです。
同時に、次の妊娠のための準備期間のスタートとも考えると、スッキリ整えておかないと!
生理期は、妊娠の継続が必要がないために起こるので、受精卵を守る環境でなくてもOK。
受精卵を受け入れるための環境作りのために、子宮内の温度はそんなに高くなくても良いわけです。
そのため、生理1日目の体温はガクンと下がり、その体温を維持します。
《低温期》と言われる期間でもあります。
スゴク低い体温というわけではなく、体温が[低いor高い]しかないため、低い方の体温で《低温期》です。
感覚的には「ほてりが治まった?」という感じでしょうか?
寒いという感覚はありません。
〈卵胞期〉
排出しきった後は次の妊娠のための準備が本格的に始まります。
卵子の準備です。
卵子は、ママのお腹の中で既に存在していますが、赤ちゃん状態。
赤ちゃんが赤ちゃんを抱えている状態です。
更に言うなら、卵子はむき出しになっているのではなく、卵胞に包まれて存在しています。
環境問題で言ったら、過剰包装的な感じですが、大切な卵子ですから、大事に大事に包まれています。
この卵子を次の世代へ羽ばたかせるために最後の工程が、この卵胞期です。
視床下部より分泌された卵胞刺激ホルモンの指令を受けた卵巣は、エストロゲンを分泌して、卵胞・卵子を成熟させ、遺伝子継続の準備を行う時期。
この世に生まれる前から存在していた大切な卵子=箱入り卵子には、ハイスペックな精子との出会いを準備したいですね。(㊟ハイスペックの基準には個人差があります)
そのために、女性性そして何よりも生物学的に元気・健康であることをしっかりをアピールする時期でもあります。
なので、肌や髪の調子が良くなってきたり、元気になったり、パワーにあふれたり、思考が研ぎ澄まされたりと何事にもやる気あふれる時期、直感や感覚が鋭くなる時期になります。
闇雲に元気というわけでなく、安定した良い状態の期間です。
また、体調が万全であることは、良い状態で卵子を育てることが出来ることにもつながります。
ママのお腹の中にいる時から存在しているので、この期間だけ良くてもダメなこともありますが、Bestな状態をピークに合わせることが出来る最終地点(時間)とも言えます。
なので、この時期に調子が悪い…超低空飛行な体調、集中力に欠けるなどという場合は、生物学的に要注意です。
この期間も《低温期》になります。
生理期~排卵日までの間が《低温期》です。
適度な安定した温度で過ごすのって、気持ちが良いですよね。
この時期はココロも安定する時期でもあります。
〈黄体期〉
排卵後から生理期の期間。
受精をし子宮内膜に着床して、徐々に受精卵は育って、胎児へ。
その間、受精卵から成長し胎児が心地良く過ごせる状態を作る準備期間です。
ふわふわでぬくぬくと温かい状態を保つ必要があります。
そのため、体温を比較的高い状態にしたり、水分や栄養を摂取したり、蓄えたり。
私たちの衣食住環境で言うなら、心地よい温度と湿度、栄養たっぷり、肌触りの良い洋服に包まれる状態を子宮内に準備をする期間です。
その準備は、排卵を終えた卵胞が黄体へ変化することでスタートします。
黄体は、プロゲステロンを分泌して、子宮環境を妊娠受入れ状態へ整えていくのです。
そのため、普段より体温が上がります。
水分を保持したいので、場合によってはむくみとなったり、栄養を確保したいので過食になったり。
この時期は急激なホルモン分泌変動が起こるため、脳のホルモン分泌の指令室と隣り合うように存在する自律神経の指令室がちょっとした誤作動を起こすことがあります。
自律神経支配の情緒や循環器系や消化器系が上手く働かなくなり、情緒不安定や動悸のようなドキドキや目眩、頭痛、胃痛や吐き気、便通異常、過食、偏食などもおこります。
カラダの機能は子宮内など内側へ集中したいのでしょう。
肌や髪などの外側はちょっとおざなりになるので、肌や髪のトラブルが増えてきますね。
ぜーんぶ、ホルモンによる種の保存のためのカラダの機能です。
こういった表面化する症状は、弱いところ・弱点と考えても良いかもしれません。
まさにカラダのサインです。
女性である以上、ホルモンの働きによって変動がある。
その変動によるサインは毎月出ている。
ならば、そこは対処することが出来るということです。
何かを学習するとき、長所を伸ばすやり方と弱点を補強するやり方がありますね。
長所を伸ばすのは、卵胞期。
弱点を補強するのは、黄体期。
と考えてみるのはいかがでしょうか?
ダイエットで言うなら、
しっかり動けて、キレイの結果が出やすい《卵胞期》
体温が高く倦怠感、動きにくくて溜め込みやすい、結果が出にくい《黄体期》
かな?
ヒトは学習することが出来ます。しかもその能力が高い。
なので、カラダからのサインを受け止めて、応えて伸ばす。
ステップアップが毎月訪れると考えると、女性って得だと思いませんか?
生理期は、色々と制限されることも多く煩わしい時ですが、次の生理は、自分優先でサインを感じてみるのはいかがでしょうか??
ちなみに私は、体温変動を感じやすいタイプ。
高温期の寝汗がひどく、着替えが必要です。
なので、高温期にはあらかじめ着替えを用意します。
寝不足になるので、早寝で睡眠時間の確保をしたり、迷惑のかからない範囲で仕事のペース配分を替えます。
むくみがより一層ひどくなるので、お酒を控えたり、ゆったりめの洋服を着たり、ストレッチを多めにしたり。
また、運動の内容も生理中には出来ない内容で行ったりもします。
低温期に入るときもしっかり分かります。
そんな日はナプキンを持ち歩いたりします。
もしかしたらっていつも持ち歩くのは不便ですが、ほぼわかるので余計な荷物を持たなくてもOK。
白いパンツで出かけるなんてこともしません。
また、生理後はしっかり動けるので、長距離走を頑張ったり、ハードなトレーニングをしたり。
カラダの変動が分かると、補足・補強出来る事が便利だなって思います。
ちなみに、こういったホルモン変動の特性をうまく利用し、また、合わせて行うのが《マンスリー・ルナ・サイクルセラピー》です。
治療前で妊活をしている方は、体温の変動具合が分かりますね。
どういったアプローチが良いのかが分かると思います。
また、すでに治療を始めている方は、治療時期に合わせて行えるし、妊活は一時お休みという方は、この間にカラダの基礎を整えると良いかもしれません。
治療により人工的にホルモンバランスを作っている場合は、カラダが大きな負担と感じていることがあるので、治療を休んでいる期間に自然のルナサイクルを自然のチカラ(アロマや鍼灸)で取り戻すことも必要です。
ホルモンに振り回されるのではなく、上手に利用する。
賢くサイクルを使いましょう!
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