頭痛の種類と特徴は?痛み方・食事・生活習慣との関係をチェック
頭痛には「一次性頭痛」と「二次性頭痛」がありますが、今回は、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛など、頭痛の種類ごとの痛み方や伴う症状を見ていきます。
食事や睡眠、長時間同じ姿勢で過ごすこと、天候の変化などが、頭痛のきっかけになる人もいます。
気になる頭痛の特徴をチェックしながら、日々の過ごし方を振り返るヒントにしてみてください。
1. 片頭痛
こんな痛み方が目安
□ ズキズキと脈打つように痛む
□ 頭の片側に起こることが多いが、両側が痛むこともある
□ 動いたり、階段を上ったりすると痛みが強くなる
□ 吐き気がしたり、光・音・においがつらく感じたりする
□ 発作的に起こり、数時間から数日続くことがある
片頭痛では、頭痛の前に、視界にギザギザした光が見える、チクチクする、言葉が出にくくなるなどの「前兆」が現れる人もいます。前兆がない人もいます。
食事・生活習慣との関係
□ 食事を抜いた、食事の時間が大きく空いた
□ 水分が不足していた
□ アルコールを飲んだ
□ 睡眠不足や寝すぎがあった
□ ストレスや疲れが続いた、または緊張が解けた
□人ごみに行った
□ 月経周期や天候の変化が重なった
□ 特定の食品(チョコ、チーズ、トマト、オレンジ、赤ワインなど)を食べたあとに頭痛が起きる気がする
空腹や脱水、アルコールなどが頭痛のきっかけになる人がいます。食品との関係は個人差があり、特定の食品を一律に避ける必要はありません。気になるときは、食べたものと頭痛の有無を記録してみましょう。
起こりやすい人・タイミング
女性に多く、月経周期と関係して起こる人もいます。ただし、性別や年齢だけで片頭痛かどうかは判断できません。
2. 緊張型頭痛
こんな痛み方が目安
□ 頭をぎゅっと締め付けられるように痛む
□ 頭全体や両側が重く感じる
□ 首や肩のこりを伴うことがある
□ 痛みが続く、または繰り返し起こる
□ 日常の動作で痛みが強くなりにくい
□夕方や夜、疲れがたまったときに起こりやすい
□頭痛で目が覚めることがある
片頭痛を併せ持つ人もいます。いつもの頭痛と違う痛み方をするときは、医療機関に相談しましょう。
食事・生活習慣との関係
特定の食品が緊張型頭痛を起こすとは限りません。食事を抜いたり、水分が不足したりしたときに頭痛が起こる人もいるため、食事や水分をとったタイミングも記録しておくと参考になります。
□ 長時間、同じ姿勢で座っている
□ うつむいた姿勢が続いている
□ パソコンやスマートフォンを長時間使っている
□ 休憩や軽い運動の機会が少ない
□ 睡眠不足やストレスが続いている
□食いしばりや歯ぎしりをする
長時間同じ姿勢を続けないよう、休憩をはさんで姿勢を変えたり、無理のない範囲で体を動かしたりすることが、生活を振り返るきっかけになります。
起こりやすい人・タイミング
年齢や性別を問わず起こります。仕事や家事などで同じ姿勢が続く日や、疲れがたまったときに気づく人もいます。。
3. 群発頭痛
こんな痛み方が目安
□ 片側の目の奥や周辺、こめかみが非常に強く痛む
□ 痛む側の目が充血したり、涙が出たりする
□ 痛む側の鼻水や鼻づまりを伴うことがある
□ 発作を繰り返す期間が、数週間から数か月続くことがある
□ 夜間や睡眠中に起こることがある
強い痛みを繰り返す場合は、我慢せず医療機関へ相談してください。
食事・生活習慣との関係
群発頭痛では、頭痛が続く時期に飲酒が発作のきっかけになることがあります。飲酒後に頭痛が起きた経験がある人は、頭痛の時期と飲酒の有無を記録し、医師に伝えましょう。
特定の食品や姿勢が原因と決めつけず、睡眠時間、発作の時刻、飲酒など、気づいたことを記録するのがおすすめです。
起こりやすい人・タイミング
20~40代にみられることが多く、男性に多い傾向が報告されていますが、女性にも起こります。年齢や性別だけでは判断できません。
4. 後頭神経痛
後頭部や耳の後ろ、首の付け根などに、後頭部の神経に沿った痛みが起こる状態です。ほかの頭痛と見分けが難しいこともあるため、症状が続くときは医療機関で相談しましょう。
こんな痛み方が目安
□ 後頭部から頭頂部、耳の後ろにかけて痛む
□ チクッ、ピリッと電気が走るような痛みが出る
□ 数秒から数分ほどの痛みを繰り返す
□ 頭皮に触れたとき、過敏に感じることがある
□ 痛む場所を押すと痛みが出ることがある
食事・生活習慣との関係
特定の食品がきっかけになるとは限りません。首や肩に負担がかかる姿勢が続いていないか、長時間同じ姿勢になっていないかを振り返り、気づいたことを記録しておきましょう。姿勢だけで原因を判断することはできません。
発疹や皮膚の違和感を伴う場合や、痛みが続く場合は、自己判断せず医療機関へ相談してください。
5. 天候の変化に伴う頭痛
気圧や気温などの変化をきっかけに頭痛が起こる人もいます。「気象(気候)病頭痛」なと言われることがありますが、天候と頭痛の関係を表す言い方で、独立した頭痛の診断名として分類されているわけではありません。
こんなときに頭痛が起きることも
□ 雨や台風の前後や、気圧が変わったとき
□ 寒暖差が大きいとき
□季節の変わり目
□ 天候の変化に伴って、頭痛やめまいなどを感じる
□ 片頭痛のようなズキズキした痛み、または締め付けるような痛みがある
食事・生活習慣との関係
特定の食品が天候による頭痛を起こすとは限りません。食事を抜いたり水分が不足したりすると、別のきっかけが重なることもあります。食事や睡眠のリズムを保ち、天候と頭痛が起きた日を一緒に記録してみましょう。
また、PMSや更年期の方、乗り物酔いをしやすい方多いとの報告もあります。
頭痛の種類一覧
頭痛の種類 | 痛み方 | 痛む場所 | 伴うことのある症状 |
片頭痛 | ズキズキと脈打つような痛み | 片側が多いが、両側に起こることも | 吐き気、光・音・においがつらい |
緊張型頭痛 | ぎゅっと締め付けられる、重い感じ | 頭の両側や全体 | 首・肩のこり |
群発頭痛 | 目の奥などに起こる、非常に強い痛み | 片側の目の周辺、こめかみ | 痛む側の目の充血・涙、鼻水・鼻づまり |
後頭神経痛 | ピリッ、チクッと電気が走るような痛み | 後頭部、耳の後ろ、首の付け根 | 頭皮の違和感や、触れたときの過敏さ |
天候の変化に伴う頭痛 | ズキズキ、締め付けなど人によって異なる | 片側または両側などさまざま | めまいなどを伴うことも |
頭痛のきっかけチェック
食事や生活習慣との関係は、人によって異なります。「これが原因」と決めつけず、当てはまることがあるかを振り返るための一覧です。
頭痛の種類 | 食事・食品のきっかけ | 生活習慣・環境のきっかけ |
片頭痛 | 食事抜き・空腹、水分不足、アルコール。特定の食品は人によって異なります。 | ストレスや疲れ、睡眠不足・寝すぎ、月経周期、天候や温度の変化、光・音・においなど |
緊張型頭痛 | 特定の食品との関係ははっきりしていません。食事や水分が不足していないか、記録してみましょう。 | 長時間同じ姿勢で過ごす、ストレスや疲れ、睡眠不足。休憩や軽い運動の機会も振り返るポイントです。 |
群発頭痛 | 群発期(発作を繰り返す時期)の飲酒が、発作のきっかけになることがあります。 | 発作が起こる時刻や睡眠との関係を記録しましょう。 |
後頭神経痛 | 特定の食品との関係は、一般的なきっかけとしては確認されていません。 | 首や後頭部に負担を感じる姿勢・作業が続いていないかを記録します。姿勢だけで原因は判断できません。 |
天候の変化に伴う頭痛 | 特定の食品との関係ははっきりしていません。食事抜きや水分不足など、ほかの条件も一緒に記録すると振り返りやすくなります。 | 気圧・気温など天候の変化がきっかけになる人もいます。 |
頭痛のきっかけを見つける「記録チェック」
頭痛が起きたら、無理のない範囲で次の項目をメモしておくと、医療機関で相談するときに役立ちます。

□ 日付・時刻・痛みが続いた時間
□ 痛む場所、痛み方、痛みの強さ
□ 吐き気、光や音への敏感さ、目や鼻の症状など
□ 食事の時間、食べたもの、水分、飲酒
□ 睡眠、疲れ、ストレス、月経周期
□ 姿勢や作業時間、運動の有無
□ 天候や気温の変化
□ 使用した薬と、その後の変化
食品や生活習慣を一度に大きく変えるより、「自分の頭痛と関係がありそうか」を記録して確かめることから始めましょう。
〈記録には以下もご参考に〉
頭痛ろぐ: 発作の始まりから終わり、痛みの強さ、服薬などを細かく記録できる本格派。医師向けのレポート出力が無料のアプリ。 片頭痛の細かい発作パターンや随伴症状(吐き気、光・音過敏など)までしっかり残したい人におすすめ。「頭痛ろぐ」で検索するとダウンロードできます。
こんな頭痛は、早めに医療機関へ
次のような頭痛は、自己判断せず、早急に医療機関へ相談しましょう。
□ 突然起こり、短時間でピークに達した激しい頭痛
□ 今まで経験したことのない頭痛
□ 発熱や首の硬さを伴う頭痛
□ 手足のしびれ・麻痺、言葉の出にくさなどを伴う頭痛
□ 頭を打ったあとに起きた頭痛
□ 頭痛の頻度や強さが、だんだん増している
頭痛にはさまざまな種類があり、症状だけで原因を特定することはできません。いつもと違う症状や不安があるときは、医師に相談しましょう。
頭痛の分類や医療機関への相談の目安は、こちらの記事でも紹介しています。
▶頭痛にはどんな種類がある?一次性・二次性・薬剤の使用過多を解説
頭痛の経過や首・肩のこわばり、睡眠なども含めて相談したい方は、Pranaの頭痛ページもご覧ください。頭痛の診断や治療については、医療機関にご相談ください。



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