英語で言うと
「Autonomic nerves」
Autonomic =自動(自律)です。(*自立は外面的要素、自律は内面的要素の時の独り立ちです)
自動で動く神経です。
ヒトには、歩く、走る、物を取る、手をつなぐなど意志・意識のもとで動く運動神経がありますが、自律神経は、無意識下で自動に動く神経です。
呼吸・血液を循環する・尿や便を作る、食べ物を消化する、体温を維持する、ホルモンをつくる・分泌するなどは、都度考えて行っていることではありません。
これらは、ヒトが生きていくうえで欠かせない必要な生命活動を調整して行っています。
特徴は
・自動(自律)に動く神経
・24時間365日働く
・交感神経、副交感神経の2種類がある
・全身隈なく張り巡らされている
・あらゆる臓器の働きをコントロール
・中枢(指令室)は脳の視床下部
・外的環境に合わせて内的環境を調整し最適な状態を作る
・24時間1日の働くリズムがある
・ストレスに弱い
・内分泌系(ホルモン分泌)、免疫系と関連した働きをする
などです。
自律神経は休むことがないので、疲弊すると思いますが、それを防ぐために、交感神経と副交感神経の2種類があり、交互にバランスよく働くことで、自律神経自体の疲弊を防いでいるとも言えます。
このバランスがとても大事で、交感神経が働きすぎてもダメ、逆に休み過ぎてもダメなのです。
その状態が、自律神経の乱れとなります。
甘いものとしょっぱいものを交互に食べたくなる時と一緒。
チョコレートだけでは飽きちゃうし、おせんべいだけでも飽きちゃう。
両方あると幸せな気分になるの同じです。
交感神経と副交感神経の両方を使うことが、自律神経のBalanceに繋がります。
この2つの神経をバランスよく使うには、それぞれの特徴も知っておくと便利です。
ざっくりいうと、
交感神経は活動時の神経
副交感神経はリラックス、休息時の神経で、24時間次のようなバランスで動いています。
健康的・理想的なバランスは
多くの方は、図のようなリズムが取れているとは思いますが、2つの神経のリズムだけでなく、働くパワーも同じがベストです。
そのパワー差が乱れ=アンバランスになります。
波の大きな時に船に乗ったときの船酔いと同じ状態です。
凪の時は穏やかで心地よいです。
でも、波があることで水は動き、水が動くことで、熱が動き、風が起きる。
適切な波が、良い循環を作ります。
自然界と同じことがヒトの身体にも当てはまります。
次は交感神経、副交感神経についてお伝えします。
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