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鍼灸の疑問│鍼の本数と効果


お灸と鍼

鍼灸治療でものすごい本数の鍼や灸を行っている写真があります。

「あんなに刺さないと効果がないの?」

とよく質問を受けます。


答えは、NOです。

といっても個人的な見解ですが、鍼灸治療の効果のメカニズムなどを考えると、本数と効果は比例していないと思っています。


その鍼灸の効果のメカニズムの1つには、鍼や灸によってできた微細なキズの修復による、代謝向上や免疫向上があります。


ざっくり説明すると、鍼や灸により皮膚や筋組織にキズが出来ると、修復するために全身のあらゆる機能が、一気に動きます。

特にキズの修復には、白血球たちがお互いに連携を取り、活動をします。

キズの修復だけでなく、その際に更なる感染を防ぐための機能も同時に活動します。

体内の一部の物質が動いたり、量が変化すれば、他の物質もバランスを取るために変化を起こします。

カラダでは修復のため変化健康な状態を保つための変化が起こります。


血液やリンパ液のpH値や分泌量などの変化のほか、筋肉が損傷していれば、筋肉を作るために材料集めをしたり、材料を組み立てるためのホルモンを分泌したり、その際に生まれる老廃物を排泄したり、新しい細胞を作るなどです。


たくさんの鍼は確かに刺激量も多いので、筋肉への目覚まし効果や修復効果はある程度高くなります。


でも、多数の鍼による多数のキズは、本当に必要でしょうか?


多数のキズの修復には大きなエネルギーが必要です。そのため、施術後の倦怠感などに繋がることがあります。


特に不調が長く続いていたり、体力的に落ちている場合は、エネルギー消費が大きすぎるので、逆効果の事もあります。

事実、トップアスリートへの大会やレース前の施術は、コンディションを調える程度に行います。

鍼灸だけでなく、アロマケアも同じです。

ケアを行う事で、筋肉が柔らかくなり緩みやすく、パワーを伝えることが出来ないからです。

また、筋肉の損傷を少なくすることにもつながります。

直前の筋肉の損傷は少ないほうがパフォーマンスには良いのです。


筋肉の損傷は、久しぶりの運動後の筋肉と同じで、翌日などに起こる筋肉痛と同じです。

筋肉痛が起こるのは、筋肉の微細はキズによるもの。

運動を毎日行っていても、異なる動きやスポーツをすれば、使用する筋肉が異なるため、筋肉に微細なキズが出来、修復することで筋肉が出来上がります。

筋肉マニアの方が日々、異なる部位のトレーニングを行っているのは、より大きな筋肉を作るためです。


また、鍼灸ではツボ(経穴)や経絡(ツボとツボの連絡経路)を利用します。

多くのツボ(経穴)や経絡の位置は、神経の伝達経路や走行に一致していることが分かっています。

ツボや経絡などを利用して治療を行うことで、神経の伝達にも影響を与えることが出来るという事。

そうなると、たくさんの鍼やお灸が必要か?という事になりますね。


鍼灸治療の利点は

【副作用が少ない】

事があげられます。

これは、最低限のツボ(経穴)への刺鍼・施灸が大きな刺激にならず、全身の負担になりにくいからです。


ということで、私の見解としては、

「鍼の本数や灸壮数(施灸の数)は、効果には比例しない」

です。

せっかくの鍼灸の利点が活かされていないと感じています。


そのため、Pranaでの鍼灸治療は

「最小限の刺激(本数・壮数)で最大限の効果を」

引き出す治療、そして、患者様ご自身の「心地良さ」を感じていただける治療を行っております。


鍼灸治療には、様々な流派があります。

治療を行っている先生ご自身のお考えがあっての治療方法なので、治療への考え方や鍼の本数、灸の個数の意味を伺い、受け手である患者様ご自身が納得できるのであれば良いのかなと思います。







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